アシナガバチについて

あしながばち01
あしながばち01

「アシナガバチ」はその名前の通り、飛んでいる時にスラリと伸びた長い肢(あし)が特徴的な蜂です。飛んでいる姿は足をブランとたらしふわふわ飛ぶのが特徴です。

 スズメバチ科アシナガバチ亜科に属する蜂を

総称して「アシナガバチ」と言いますが、

 その生態はスズメバチとよく似ており、

都市部や市街地でもよく巣をつくります。

アシナガバチの巣は、スズメバチの巣とは違い、蜂の巣らしい六角形の穴(育房室)がひとつひとつ外部から見ることが出来ます。スズメバチの巣のように、外皮で覆われていないため、巣穴が露出し、隠れる場所がないため、巣の上にはいつも成虫が群がっている様子が伺えます。 お家の軒下や生い茂っている樹木の葉の裏などによく営巣していますので、日常に目撃されるのが最も多い種類の蜂です。

アシナガバチの1年間

 地域によっても多少異なりますが、

4月から5月頃にかけて女王蜂が冬眠から目覚めます。

 

アシナガバチの女王蜂は、冬眠から目覚めると、元の巣の場所に戻り、他の女王蜂と一緒に集まる習性があります。

アシナガバチは自分の生まれた巣をよく記憶しており、元の巣(前年の)に戻ったアシナガバチの女王蜂は、花の蜜を舐めたりして過ごし、その後しばらくすると、空腹を満たした女王蜂はいよいよ巣づくりを開始します。

 

   ◆◆◆女王蜂の巣作り開始◆◆◆

 女王蜂は鋭い顎(あご)で、木を少しずつかじり取って自身の唾液と木の繊維を混ぜて巣をつくります。アシナガバチの巣はパルプ(紙)と同じような素材で出来上がっています。

 

 

○アシナガバチ 初期の巣

 

巣穴を1~3部屋程つくるとすぐに卵を産みつけて、20日前後で幼虫から成虫へと成長し、6月頃には働き蜂が誕生しだします。働き蜂が羽化しだすと巣づくりも本格的になり、この頃には女王蜂は産卵に集中するようになります。

 

7月から8月頃までは、女王蜂の産卵や働き蜂による巣づくり・エサ捕り・幼虫の世話など本格的に活動しており、大人しい性質を持ちながらも攻撃性の増す時期となります。

アシナガバチはスズメバチよりも活動期間が短く、種によっても異なりますが8月後半になるとオスバチが羽化しだし、やがて翌年女王蜂となる新女王蜂も誕生し、9月中旬頃には巣や木の枝

                       などに群がり、じっとしていることが多くなります。

 

○アシナガバチ 巣

 

オスバチ・新女王蜂が誕生すると巣上にはたくさんの蜂が群がっているため、爆発的に数が増えたようにも見えます。

 

10月頃の天気が良い日にはオスバチが集団で飛び回り、翌年女王蜂となる蜂と交尾します。交尾を済ませた新女王蜂は、樹洞や石の陰など寒さをしのげるような場所を探し、すぐに越冬場所へと移動します。

 

 アシナガバチの巣の利用は1年限り

 

冬になり働き蜂が全滅して空になった巣は、翌年以降に再利用することはありません。

 

ただし、毎年同じような場所に巣をつくられる場合は、その場所が蜂にとって安全な場所で、巣をつくる環境に適した場所だということです。また以前の巣を、巣の材料として再利用することもあります。害虫が棲みかとすることも考えられますので冬の間に空になった巣は、念のため撤去しておきましょう。